太陽電池の種類
太陽電池にはいくつかの種類があります。
単結晶シリコン型
最も歴史のある太陽電池で、20%程度の高い変換効率を持ちます。
比較的高価です。
高温で出力電力が低下します。
晴れに強いです。
丸い結晶から切り出してモジュールにするため、
モジュール内のセルは角がない物が用いられます。
多結晶シリコン型
18%程度の、単結晶シリコン型に次ぐ変換効率を持ちます。
単結晶シリコン型よりやや安いです。
単結晶シリコン型と同様に高温で出力電力が低下します。
青みがかった正方形のセルを用いることが多いです。
薄膜系
薄膜シリコン、微結晶シリコン、アモルファスシリコン、CIS、CIGSなどに
さらに分類されます。
12%程度と低い変換効率であるが、値段はそれ以上に安く、
発電量あたりでも単結晶シリコン型、多結晶シリコン型より安いことが多いです。
高温でも出力電力が低下しないです。
曇りに強い。
また、フレキシブル化することができます。
HIT
薄膜系と結晶シリコン型の太陽電池を積層した構造を持ちます。
20%程度の変換効率を持つが最も高価です。
高温でも出力電力が低下しません。
晴れにも曇りにも強いです。
太陽電池のスペックの見方
以下は、代表的な太陽電池のスペックです。
品番 |
NT-84L5H |
- |
タイプ |
単結晶シリコン型 |
このページの上部を参照してください。 |
最大出力 |
84W |
最大で取り出せる最大の電力です。
最大出力動作電圧×最大出力動作電流です。
ただし、12V系の独立電源システムで取り出せる電力は、通常は12V×最大出力動作電流です。
下のグラフの①にあたります。 |
最大出力動作電圧 |
17.42V |
最大出力が取り出せる時の電圧です。
12V系の独立電源システムでは、蓄電池の最高充電電圧14V+
電流防止ダイオードの順方向電圧1V程度=合計15V程度があれば十分ですが、
配線の抵抗、チャージコントローラのスイッチング素子のオン抵抗等で降下する電圧
なども考慮して、17V程度に設定されています。
下のグラフの②にあたります。 |
最大出力動作電流 |
4.83A |
1000W/m2の入射照度の下で、最大出力が取り出せる時の電圧です。
12V系の独立電源システムで取り出せる電力は、通常は12V×最大出力動作電流です。
そのため、このパラメータが、太陽電池の性能を表すと言っても過言ではありません。
下のグラフの③にあたります。 |
開放電圧 |
22V |
太陽電池の両端を開放にし、何も接続しなかった場合に得られる電圧です。
太陽電池の両端に発生しうる最大の電圧です。
12V系の独立電源システムのチャージコントローラは、
開放電圧が30V程度までしか対応していません。
下のグラフの④にあたります。 |
短絡電流 |
5.40A |
1000W/m2の入射照度の下で、太陽電池の両端を短絡し、ショートさせた場合に流れる電流です。
太陽電池から流れうる最大の電流です。
逆電流防止ダイオードの容量は、短絡電流の1.5倍程度にしましょう。
下のグラフの⑤にあたります。 |
質量 |
8.5kg |
- |
モジュール寸法 |
530×1200×35mm
|
- |
独立電源システムと過充電防止回路のChariot Lab.のページ-トップに戻る